対話型AIチャットサービスの「OpenAI(ChatGPT)」と連携し、テキスト化した通話内容の要約や分析を可能とする「AI連携」オプションの設定や概要を説明いたします。

ポイント

  • 本機能をご利用いただくには、RemoTELバージョン 3.9.0 以降で「AI連携」および「音声認識連携(AmiVoice API)」のオプション契約が必要です。
  • 本機能をご利用いただくには、お客様でRemoTEL外サービスの「OpenAI(ChatGPT)」および「AmiVoice API」のご契約が必要です。

※音声認識連携(AmiVoice API)の詳細は、「音声認識連携(AmiVoice API)」をご参照ください。

1. AI連携(OpenAI)について

1-1 AI連携(OpenAI)とは

音声認識連携(AmiVoice API)オプションで取得した通話内容の音声テキストをOpenAI社のChatGPTへ連携し、プロンプトの内容(通話内容の要約・キーワード抽出・FAQ作成など)に基づいたAI解析結果を表示する機能です。

本機能を利用することで、以下の効果が期待できます。

オペレータの後作業時間の短縮

通話内容の要約を自動化することで、受電対応後のオペレータの後作業時間を短縮することが可能です。

SVの管理業務の負担軽減

通話内容からFAQ作成や教育・応対品質向上のポイントを自動で抽出することで、SVの管理業務の負担軽減が期待できます。

教育・セルフコーチングの推進

通話内容の評価や改善箇所の抽出をオペレータ自身で行うことで、セルフコーチングの推進が期待できます。

1-2 AI連携(OpenAI)を利用するための前提条件

AI連携を利用するための前提条件が以下の通りです。

  • 本機能をご利用いただくには、RemoTELのオプション契約のほか、「AmiVoice API」および「OpenAI(ChatGPT)」のご契約が必要です。
  • AI連携の利用においてChatGPT Plus(有償プラン)のご契約は不要ですが、OpenAI APIの利用には従量課金が発生します。
    事前にクレジット追加が必要となるため、以下手順でご契約アカウントの状況をご確認ください。

【参考情報】クレジット追加手順

※本内容は参考情報となり、OpenAI社の仕様変更等により手順が変わる可能性があります。

  1. OpenAI社のサイトの右上にある「Log in」>「API Platform」をクリックし、ログインします。
  2. ログイン後の画面、画面右上の歯車アイコンをクリックします。
  3. 左側の「Add to credit balance」クリックします。
  • OpenAI APIには課金額によってステージ(Tier)が存在します。クレジット追加直後は「Tier1」となり、1分あたりのトークン制限がgpt-4で「10000」、gpt-3.5-turboで「60000」となります。
    課金額によってステージ(Tier)が変わりますが、下位ステージ(Tier)の場合はAI解析時にOpenAI API側の制限に抵触する可能性が高く、連携エラーが多数発生する場合があるためご留意ください。
    ※詳細はOpenAI社のご契約アカウントの状況をご確認ください。
    https://platform.openai.com/docs/guides/rate-limits/usage-tiers?context=tier-one
  • 長時間の通話(1時間以上など)をAI解析した場合、OpenAI APIのAPI制限(CONTEXT WINDOW)によりエラーが発生する場合があります。下記事例で解消するかご確認ください。
    ・モデル「gpt-3.5-turbo」やモデル「gpt-4」を指定しておりエラーが発生する場合、モデル「gpt-3.5-turbo-1106」やモデル「gpt-4-1106-preview」に変更する
    ・解析結果の文字数をプロンプトに設定している場合は、文字数を減らす
    ※例:「通話内容を400文字以上で要約してください」→「通話内容を200文字以内で要約してください」
  • 音声テキストが存在しない履歴や、通話内容が不足している履歴も条件によってはAI解析が可能ですが、プロンプトの指示内容に沿わない結果や、通話内容に関係ない解析結果がOpenAI APIより返却される場合があります。
  • AI解析結果は、通話内容や利用するOpenAIの言語モデル、解析時のOpenAIの仕様によるため必ずしも正しく解析結果が表示されるとは限らず、解析結果に誤りがある可能性もあります。想定と異なる解析結果が表示される場合は、お客様にてプロンプトの内容を調整ください。
  • AI解析結果は、10,000件が保存上限となります。保存上限を超えた場合、日次の夜間帯で古いデータから削除されます。

1-3 AI連携(OpenAI)を利用するまでの流れ

AI連携を利用するまでの流れは以下の通りです。

①OpenAIの事前準備

OpenAIのAPIキーを発行します。

※お客様にてOpenAIのアカウント作成および、OpenAI APIキー発行が必要となります。

発行手順は「2. OpenAIの事前準備」をご参照ください。

②RemoTEL管理画面の設定

RemoTEL管理画面の「AI連携」>「OpenAI APIキー登録」を設定します。

詳細は「3-1 OpenAI APIキー登録」をご参照ください。

—-

RemoTEL管理画面の「AI連携」>「プロンプト設定」を設定します。

詳細は「3-2 プロンプト設定」をご参照ください。

③AI解析の実行

履歴画面またはワークスペースよりAI解析を実行します。

詳細は「4. 履歴画面でAI解析を行う」および「5. ワークスペースでAI解析を行う」をご参照ください。

※AI解析結果をもとに、必要の際は「プロンプト設定」の調整や追加を行います。

1-4 AI連携(OpenAI)の設定に必要な権限

AI連携の設定が行える権限は、以下の通りロール単位で定められています。(リソースメニューでアカウント単位の権限設定を行うことはできません。)

以下の通り、RemoTEL管理画面の「AI連携」>「OpenAI APIキー登録」および「プロンプト設定」が利用可能なロールはシステム管理者のみとなります。

システム管理者 スーパバイザ ユーザ
参照 × ×
編集 × ×
削除 × ×
新規 × ×

2. OpenAIの事前準備

OpenAIの事前準備について紹介します。

  • OpenAIの契約を前提とした案内となります。あらかじめ、OpenAIのアカウントをご用意ください。
  • 本内容は2024年7月時点の参考情報となり、OpenAI社の仕様変更等により手順が変わる可能性があります。OpenAIの操作に関しては、OpenAI社へご確認ください。

2-1 OpenAI APIキーの発行

OpenAIのAPIキー発行方法を紹介します。

  1. OpenAI社のサイトの右上にある「Dashboard」をクリックします。
  2. 左側にある「API Keys」をクリックし、「Create new secret key」をクリックします。
  3. 各項目を入力し、「Create new secret key」をクリックします。

Owned by

「You」を選択します。

  • 個人ユーザーに紐づけられ、指定したプロジェクトに対するリクエストが可能です。プロジェクトから外れるとキーは無効になります。
  • 「Service account」はシステムやアプリを自動で操作するための専用アカウントとなり、本機能の対象外です。

Name

任意の名称を入力します。

project※

任意のプロジェクトを選択します。

Permissons

以下のいずれかを選択します。

All
※全てのAPIに読み込み・書き込みの両方の権限を付与します。

Restricted
※APIの種類ごとに、読み込み・書き込み権限を設定することが可能です。
「Restricted」を選択する場合、「Models」に「Read」、「Model capabilities」に「Write」権限を付与します。

 

※projectを新規作成する場合の手順は以下の通りです。
  1. 右上の「歯車マーク」>「project」をクリックします。
  2. 右上にある「+Create」をクリックし、任意の名称を登録後に「Create」をクリックします。

4. API KEY(sk-から始まる英数字)をコピーし、テキスト等に保存後、「Done」をクリックします。

※本操作以降、発行したAPIキーは再表示できないため必ずコピーしてください。

保存したAPI KEYは「3-1 OpenAI APIキー登録」で利用します。

2-2 Organization IDの確認

Organization IDの確認方法を紹介します。

※Organization IDの登録は任意となります。詳細は「3-1 OpenAI APIキー登録」をご参照ください。

  1. OpenAI社のサイトの右上にある歯車マークをクリックします。
  2. Organization ID(org-から始まる英数字)をコピーし、テキスト等に保存します。

保存したOrganization IDは「3-1 OpenAI APIキー登録」で利用します。

3. AI連携(OpenAI)の設定方法

AI連携の設定方法を紹介します。

3-1 OpenAI APIキー登録

OpenAIと連携するための情報を登録します。

  1. RemoTEL管理画面より「AI連携」>「OpenAI APIキー登録」をクリックします。
  2. 「新規」をクリックします。
  3. 必要事項を入力し、「保存」をクリックします。「保存しますか?」の表示後、「OK」をクリックします。

名称

255字以内でAPIキーの名称を設定します。

※本項目で登録した名称が、「AI連携」>「プロンプト設定」の設定するAPIキーの選択肢として表示されます。

OpenAI APIキー

OpenAIのAPIキーを登録します。
APIキーの取得方法は「2-1 OpenAI APIキーの発行」をご参照ください。

※登録できる文字数上限が、RemoTELバージョン 3.9.Xまでは100文字、 バージョン 3.10.X以降は200文字となります。

Organization ID

OpenAIのOrganization IDを登録します。
Organization IDの取得方法は「2-2 Organization IDの確認」をご参照ください。

※Organization IDは、APIキーを特定の組織やプロジェクトに関連付けるための識別番号となります。OpenAIの画面上で組織内でのAPIの利用状況の一元管理や、課金の上限設定といった管理が行えます。

モデル名(※)

AI連携で利用する言語モデルをテキスト形式で設定します。
初期値は以下の通りです。

バージョン 3.10.10未満:gpt-3.5-turbo
バージョン 3.10.10以降:gpt-4o-mini
バージョン 3.11.20以降:gpt-4.1-nano

  • 登録できるモデル例として、「gpt-3.5-turbo」や「gpt-4」のほか、お客様が任意で作成するファインチューニングモデルがあります。
  • 連携するOpenAIのアカウントで利用できるモデル名を入力してください。
  • 利用できるモデルはOpenAIアカウントのステージ(Tier)に依るため、詳細は以下をご確認ください。
    https://platform.openai.com/docs/guides/rate-limits/usage-tiers?context=tier-one

メモ

500字以内でご自由に入力ください。

※登録できるモデルはRemoTELバージョンごとに異なります。

RemoTELバージョン 登録できるモデル
3.9.0 ~ 3.9.21 未満 2024年2月時点でリリースされているモデル
3.9.21 以降 「gpt-4-turbo」、「gpt-4-turbo-2024-04-09」 を追加
3.9.23 以降 「gpt-4o」 を追加
3.10.0 以降 「gpt-4o-mini」、「gpt-4o-2024-08-06」 を追加
3.11.0 以降 「gpt-4o-2024-11-20」 を追加
3.11.10 以降 「o1」、「o1-2024-12-17」、「o1-mini」、
「o1-mini-2024-09-12」、「o3-mini」、
「o3-mini-2025-01-31」 を追加
3.11.20 以降 「gpt-4.1」、「gpt-4.1-2025-04-14」、「gpt-4.1-mini」、
「gpt-4.1-mini-2025-04-14」、「gpt-4.1-nano」、
「gpt-4.1-nano-2025-04-14」、
「o3」、「o3-2025-04-16」、「o4-mini」、
「o4-mini-2025-04-16」 を追加

※「o1」、「o1-mini」等の「oシリーズ」は推論モデルのため、同じ通話テキスト、プロンプトであってもAI解析を行うたびに回答表現にばらつきが発生する可能性があります。

注意事項

設定を保存するタイミングで、以下項目ごとにOpenAIによる認証処理を行います。

  • OpenAI APIキー
  • Organization ID
  • モデル名

入力内容に誤りがある場合、OpenAIのエラーメッセージ(英文)がダイアログに表示されます。エラー時は該当する設定項目をご確認ください。

※OpenAI APIキーに誤りがある場合の表示例

3-2 プロンプト設定

OpenAI APIに対して指示内容のプロンプトを設定します。

※プロンプトの上限数は1000件までとなります

  1. RemoTEL管理画面より「AI連携」>「プロンプト設定」をクリックします。
  2. 「新規」をクリックします。
  3. 必要事項を入力し、「保存」をクリックします。

名称

255字以内でプロンプトの名称を設定します。

※本項目で登録した名称が、AI解析エリアのプロンプト選択欄に表示されます。

APIキー種別

OpenAI/Azure OpenAIのいずれかを選択します。

※OpenAIと連携する場合はOpenAIを選択します。
※RemoTELバージョン 3.11.10以降で表示されます。

OpenAI APIキー名

3-1 OpenAI APIキー登録」で登録したAPIキーを選択します。

プロンプト

OpenAIに対する指示内容を1000文字以内で設定します。
設定例は「3.2 プロンプト設定例」をご参照ください。

詳細設定

プロンプトに対する詳細設定の有無を設定します。
通常は設定不要です。

※RemoTELバージョン 3.9.10以降で表示されます。

マッププロンプト

分割した音声テキストに対する指示内容を1000文字以内で設定します。
通常は設定不要です。

※詳細設定が「設定する」の場合に表示されます。
※音声テキストが利用モデルのトークン上限を超える場合、自動的に1000文字単位で分割して解析を行います。分割したテキストに対する個別の指示内容を設定したい場合に入力してください。

メモ

500字以内でご自由に入力ください。

プロンプトの表示順変更について

「プロンプト設定」の一覧画面および、AI解析エリアのプロンプト選択欄の表示順を変更することが可能です。

  1. 「表示順変更」をクリックします。
  2. 「編集」をクリックします。
  3. 表示順を変更したい設定をドラッグ & ドロップします。
  4. 「保存」をクリックします。「保存しますか?」の表示後、「OK」をクリックします。

プロンプトの表示順が変更されます。

また、変更した並び順はAI解析エリアのプロンプト選択欄にも反映されます。

3-3 プロンプト設定例

プロンプト設定では、OpenAIに対しての指示内容を1000文字以内で自由に設定できます。
以下の通話内容をAI解析する場合を想定し、活用シーンを含めた設定と解析例を紹介します。

通話内容

■オペレータ:
お電話ありがとうございます、「○○カスタマーサポートセンター」です。どのようなご質問やお困りごとでしょうか?

■お客様:
△△(商品名)を購入しましたが、賞味期限内の商品でリコール対象になってしまいました。どうすればいいですか?

■オペレータ:

ご連絡いただきありがとうございます。賞味期限内のリコール対象の商品については、新品と交換させて頂くことになっています。
商品の返送は不要ですので、お手元の商品を破棄して頂ければ結構です。
大変申し訳ございませんが、改めて新しい商品を発送させて頂きます。
お手数ですが、お名前とご住所、電話番号をお伺いできますでしょうか。

■お客様:

RemoTEL太郎と申します。
住所は、東京都港区北青山X丁目X番X号です。
電話番号は、03XXXXXXXX です。

■オペレータ:
ありがとうございます、RemoTEL太郎様。
新しい商品を「東京都港区北青山X丁目X番X号」へお届けする手続きを進めさせて頂きます。
お届けまでに数日お時間をいただく場合がございますが、できる限り迅速に対応させていただきます。
また、当社の営業時間は9時から18時までとなっておりますので、お電話でのご連絡はその間にお願いします。

■お客様:
了解しました。
営業時間外にかけた場合はどうなりますか?

■オペレータ:
大変申し訳ございませんが、営業時間外にお電話いただいた場合は時間外のガイダンスが流れますので、お待ち頂くか、翌営業日に改めてお電話頂けますと幸いです。

■お客様:
了解しました。
ただ、安全性が問われる食品を扱う企業のコールセンターにも関らず、何かトラブルがあっても24時間365日で電話の問い合わせを受け付けてもらえない体制となっているのはいかがなものでしょうか。
改善してもらえるとありがたいです。

■オペレータ:
貴重なご意見をいただきありがとうございます。
頂戴したご意見を社内へ報告し、今後もサービス改善を検討して参ります。

■お客様:
よろしくお願いします。

■オペレータ:
その他にも、私共で力になれることがありましたらお問い合わせ頂けますと幸いです。

■お客様:
はい、ありがとうございます。
失礼します。

■オペレータ:
失礼します。

プロンプト・AI解析結果例

解析分類 期待効果 活用シーン プロンプト設定例 AI解析結果例
要約 後処理の短縮 応対記録の作成
(オペレータ)
コールセンターでのお客様とオペレータとの通話内容です。
内容を200文字程度で簡潔に要約してください。
お客様がリコール対象の商品を購入したため、オペレータは新品との交換手続きを進めると説明。お客様の情報を収集し、新しい商品を送る手続きを進めることを伝えた。
また、営業時間外の問い合わせについては、時間外のガイダンスが流れると説明。お客様から24時間対応の要望があり、オペレータはその意見を改善の参考にすると答えた。
キーワード
ピックアップ
後処理の短縮 情報の整理
(オペレータ)
コールセンターでのお客様とオペレータとの通話内容です。
以下のお客様情報を箇条書きで記述してください。
・お客様名
・電話番号
・住所
・お客様名:RemoTEL太郎
・電話番号:03XXXXXXXX
・住所:東京都港区北青山X-XX-X
VOC抽出 資料作成の支援 VOCの収集
(SV)
コールセンターでのお客様とオペレータとの通話内容です。
お客様の不満や要望を、300文字以内で箇条書きしてください。
– お客様が購入した△△(商品名)がリコール対象になったため、新品との交換方法について問い合わせた。
– お客様は、食品を扱う会社として24時間対応の体制がないことについて不満を表明し、改善を要望した。
FAQ抽出 資料作成の支援 FAQの作成
(SV)
コールセンターでのお客様とオペレータとの通話内容です。
お客様とオペレータのやりとりの内容を確認し、FAQを作成してください。
Q1: リコール対象の商品を購入した場合、どうすればいいですか?
A1: リコール対象の商品については、新品と交換させていただきます。商品の返送が必要となりますので、手元の商品を付記していただければ結構です。お名前とご住所、電話番号をお伺いし、新しい商品をお届けする手続きを進めさせていただきます。Q2: 商品の交換手続きはどのくらいの時間がかかりますか?
A2: お届けまでに数日お時間をいただく場合がございますが、できる限り迅速に対応させていただきます。
応対チェック 教育の支援 オペレータの
応対内容の確認
(SV)
以下はコールセンターでのお客様とオペレータとの通話内容です。
お客様からの問い合わせに対し、オペレータはお礼を伝える必要がありますが、通話内容に含まれているかを解析してください。
オペレータは以下の4回、お礼を伝えています。

1. “ご連絡いただきありがとうございます。”
2. “ありがとうございますRemoTEL太郎様。”
3. “貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。”
4. “お電話ありがとうございました。それでは失礼いたします。”

注意事項

AI解析結果は、通話内容や利用するOpenAIの言語モデル、解析時のOpenAIの仕様次第のため、必ずしも上記例と同じ解析結果が表示されるとは限らず、解析タイミングにより異なる解析結果が表示される可能性がございます。
想定と異なる解析結果が頻繁に表示される場合は、お客様でプロンプトの内容を調整ください。

4. AI解析を行う

管理画面上の履歴画面、またはワークスペース上でAI解析を行う方法を紹介します。

4-1 履歴画面でAI解析を行う条件

AI解析の対象となる履歴画面

管理画面上では、以下いずれかの履歴画面でAI解析を利用することが可能です。

  • 発着信履歴

AI解析の対象となる履歴の条件

AI解析の対象となる履歴の条件が以下の通りです。

  • (AmiVoice API)オプションによる音声テキストが存在する
  •  プロンプトが存

※音声テキストが存在しない場合、AI解析エリアは表示されません。

※プロンプトが存在しない場合、「AI解析」ボタンがグレー表示となり解析が行えません。

AI解析に必要な権限

利用するアカウントに割当てたリソース権限に応じて、AI解析の操作範囲が異なります。

AI解析の実行 解析結果の削除 解析結果のコピー
参照 × ×
編集

※RemoTEL管理画面の「アカウント」>「マイアカウント」>「コールセンター履歴」に関しては、リソース権限の設定状況に関わらず、AI解析の実行や解析結果の削除、コピーの各操作が可能です。

4-2 履歴画面でAI解析を行う

各履歴画面からのAI解析の手順を紹介します。

  1. AI解析を行う通話履歴をクリックし、詳細画面を表示します
  2. AI解析に利用するプロンプトを選択し、「AI解析」をクリックします。
  3. 「AI解析を実行しますか?」の表示後、「OK」をクリックします。

    「AI解析」が「解析中」に切り替わります。


    AI解析完了後、画面上部に「解析が完了しました」と表示され、プロンプト選択欄の下部にプロンプトの内容と解析結果が表示されます。

    ※解析中に他画面に遷移した場合も、解析完了後に管理画面の上部に「解析が完了しました」と表示されますが、どの履歴の解析が完了したかは表示されないため、AI解析を実行した履歴はあらかじめ情報を控えてください。

4-3 履歴画面のAI解析エリアについて

AI解析エリアの各項目について紹介します。

AI解析前の画面

プロンプト選択欄

プロンプトの一覧を表示します。

※表示順は「AI連携」>「プロンプト設定」で設定している通りです。表示順の変更については「3-2 プロンプト設定」をご参照ください。

AI解析ボタン

OpenAIへ解析指示を行います。

※解析中は「解析中」の表示に切り替わり、完了後に「AI解析」の表示に戻ります。

AI解析後の画面

プロンプト

AI解析に選択したプロンプトの内容を表示します。

AI解析結果

OpenAIからのAI解析結果を表示します。

※AI解析結果はワークスペースにも表示されます。

※2000文字を超えるAI解析結果が返却された場合は、2000文字で切り捨てて表示します。

※OpenAI APIでエラーとなった場合は、エラー内容が表示されます。詳細は「5. AI解析のエラーについて」をご参照ください。

コピーボタン

AI解析結果をクリップボードにコピーします。

削除ボタン

AI解析結果を削除します。

※AI解析結果を削除すると復元できません。削除前に情報をコピーするか、削除後の場合は再度AI解析を行う必要があります。

4-4 AI解析の注意事項

  • 通話中でもAI解析が可能ですが、解析を実行したタイミングまでのテキストが対象となります。
  • AI解析処理が溜まっている場合、解析結果の表示まで数分以上時間がかかる場合があります。
  • AI解析を複数回実行した場合は、降順表示(最新が一番上)となります。また、AI解析の実行数に上限はありません。
  • 「AI解析結果」には、自分以外のアカウントの解析結果も表示され、解析結果を削除することも可能です。AI解析エリアの操作条件は、「4.1 履歴画面でAI解析を行う条件」をご参照ください。

5. AI解析のエラーについて

AI解析時に発生するエラーの詳細は以下の通りです。

表示メッセージ 条件 表示箇所
解析の開始に失敗しました(現在、解析処理中です) AI解析処理中の通話履歴に対し、他アカウントで「AI解析」をクリックした場合 ダイアログ
OpenAI サーバー リクエストタイムアウトエラー
※1
「AI解析」をクリック後、10分経過しても解析が完了しない場合

※他の履歴が解析中で処理待ちとなっていた場合、順番がまわってから処理を開始後、10分経過してもOpenAI APIから返却がない場合にタイムアウトエラーとなります。

ダイアログ
AI解析結果
OpenAI サーバー リクエスト中断エラー
※1
「AI解析」をクリック後、何らかの原因でリクエストが中断した場合 ダイアログ
AI解析結果
解析が失敗しました
※1)(※2
「AI解析」をクリック後、OpenAI API側でエラーが発生した場合 ダイアログ
AI解析結果

※1.エラー発生時の動作について

  • AI解析ボタンをクリック後、エラー表示までに時間がかかる場合があります。
  • AI解析後エラーとなった場合、解析ボタンを押した画面以外(管理画面及びワークスペースの画面)を表示していてもエラーメッセージを表示します。また、複数タブで管理画面などを開いていた場合もそれぞれで同じエラーメッセージを表示します。
  • AI解析開始後にログアウトし、その後エラーとなった場合は、再度ログインし直した際にエラーメッセージを表示します。

※2.OpenAI API側のエラーについて

「AI解析」をクリック後にOpenAI APIでエラーが発生した場合、「エラーコード:エラータイトル」と「OpenAIのエラーメッセージ(英文)」の内容が表示されます。

※ダイアログの表示例(履歴画面)

※ダイアログの表示例(ワークスペース)

AI解析失敗時のエラー内容が以下の通りです。

エラーコード エラータイトル 概要
401 OpenAI 認証エラー APIキーやOrganization IDが不正

RemoTELにAPIキーを登録後、OpenAIの「API keys」でAPIの権限を制限した場合

429 OpenAI レート制限エラー リクエスト送信回数が制限に達した、またはクレジット不足や月間支出の制限に達した
500 OpenAI サーバーエラー OpenAIのサーバー起因のエラー
503 OpenAI サーバー過負荷エラー しばらく待ってから操作を再試行してください OpenAIのサーバーに大量のトラフィックが発生し過負荷の状態

※上記に記載されていないエラーが表示される場合があります。

※OpenAI APIから返却されるエラーメッセージの詳細はOpenAI社へご確認ください。

発生頻度が高いエラーについて

OpenAI APIの制限仕様により、発生頻度が高いと想定されるエラーと対応方法を紹介します。

OpenAI レート制限エラー(リクエストのレート制限に抵触)

OpenAI APIの1分あたりのリクエスト送信制限に抵触した場合に発生するエラーとなります。
本エラーが表示された場合は、少し間を置いてから再度AI解析を行ってください。

OpenAI レート制限エラー(クレジット不足または月間支出の上限に抵触)

OpenAI APIのクレジット不足か、月間支出の上限設定に達した場合に発生するエラーとなります。
本エラーが表示された場合は、クレジットを追加するか、月間支出の上限設定をご変更ください。

※お客様が設定する月間支出上限設定のほか、課金額によるステージ(Tier)の上限に抵触している可能性があります。詳細はOpenAI社のご契約アカウントの状況をご確認ください。
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